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九州育種場では、絶滅の危機に瀕している種、天然記念物に指定されている樹木、新たな需要が期待できる早生樹種等の収集・保存のため「林木ジーンバンク事業」に取り組んでいます。これらの林木遺伝資源については、利用価値を高めるための特性評価や情報提供を実施するとともに、試験研究用として活用をしています。
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「古処山ツゲ原始林」のツゲ(福岡県朝倉市)
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コウヤマキ(宮崎県西都市) |
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センダンの収集 |
キハダの収集 |
九州育種場では、天然記念物や巨樹、名木、森の巨人たち百選等の樹木が衰弱している場合に、樹木を後世に残すため、所有者からクローン増殖の要請を行っていただき、さし木やつぎ木により全く同じ遺伝子を受け継いだクローン苗木の増殖を行い、後継樹(クローン)を里帰りさせる取り組みを行っています。里帰りまでは、通常2~3年程度必要です。増殖した後継樹は、里帰りさせるとともに、九州育種場でも保存し、研究材料として活用します。
また、当110番は、林木ジーンバンク事業の一環として行うもので、次に該当するものを増殖の対象としています。
だだし、樹種や樹齢等によっては、さし木やつぎ木等での増殖ができない場合もあります。
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八代市指定天然記念物 |
力合小シンボルツリーの「トネリコ」 |
九州育種場での林木遺伝子銀行110番の実績については、里帰り実績一覧(PDF:80KB)のとおり
保有している林木遺伝資源は、試験研究用として、申請にもとづき配布を行っています。配布は種子、花粉、穂木あるいは苗木で行っています。配布する遺伝資源については、その来歴情報、特性評価情報なども併せて提供しています。なお、配布申請書や配布規程などについては、インターネットを通じて閲覧やダウンロードすることが可能です。
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