
詳細は2martesrange.kmlをダウンロードして御覧ください。 Google Earth上で地点記号をクリックすると、記録の詳細が表示されます。
●調査情報
1)2000年以降の調査・観測による確認地点です。観測技術開発試験、短期・一時観測、固定観測を含みます。
観測ネットワーク参加各機関による32地点のほか、
坂田大輔さん(当時、北大 大学院環境科学院 院生)が石狩低地帯周辺で2006年から2007年にかけて行った調査の結果9地点、
車田利夫さん(当時、北海道環境科学研究センター)が全道で2007−2009年にかけて行った調査の結果11地点を含みます。
地点の記号をクリックすると、ポップアップで記録の概要が示されます。
2)2種の識別に関しては次を参照してください。北海道に生息するクロテンとニホンテンの識別について
●結果と考察
1)石狩低地帯を境にして、西側がニホンテン、東側がクロテンと分布が分かれています。
2)昔は全道にクロテンが生息していました。石狩低地帯より南西側では外来種ニホンテンが分布を拡大してクロテンを駆逐したと考えられます。
3)ただし、例外があります。石狩低地帯に半島状に突き出た野幌丘陵は、地理的に石狩低地帯の西側に属しますが、クロテンが確認されています。
これは石狩低地帯南西側のクロテンの生き残りで、遠くない将来に、ニホンテンに置き代わってしまうだろうと予測しています。
4)石狩低地帯に広がる平野部にはまとまった森林がなく、ニホンテンの分布拡大の地理的障壁となっている可能性があります。
5)ニホンテンが石狩低地帯を超えて東側へ進出すると、さらに分布が拡大すると予測されます。
6)越える可能性があるのは、分水嶺がある千歳空港付近より南側だと見ています。大きな河川がなく、小規模な森林が点在しているからです。
7)分水嶺より北側は平野部(非森林帯)の広がりが大きく、千歳川、夕張川、石狩川など大きな河川があるため、越えるのは難しいと思われます。
●補足:次の論文は本観測以外で得られた生息記録も加えて全道におけるテン類2種の分布を明らかにしたものです。
平川浩文・木下豪太・坂田大輔・村上隆広・車田利夫・浦口宏二・阿部豪・佐鹿万里子 2015. 哺乳類科学 55: 155-166.
拡大・縮小はどこまで進んだか−北海道における在来種クロテンと外来種ニホンテンの分布.
1)2000年以降の調査・観測による確認地点です。観測技術開発試験、短期・一時観測、固定観測を含みます。
観測ネットワーク参加各機関による32地点のほか、
坂田大輔さん(当時、北大 大学院環境科学院 院生)が石狩低地帯周辺で2006年から2007年にかけて行った調査の結果9地点、
車田利夫さん(当時、北海道環境科学研究センター)が全道で2007−2009年にかけて行った調査の結果11地点を含みます。
地点の記号をクリックすると、ポップアップで記録の概要が示されます。
2)2種の識別に関しては次を参照してください。北海道に生息するクロテンとニホンテンの識別について
●結果と考察
1)石狩低地帯を境にして、西側がニホンテン、東側がクロテンと分布が分かれています。
2)昔は全道にクロテンが生息していました。石狩低地帯より南西側では外来種ニホンテンが分布を拡大してクロテンを駆逐したと考えられます。
3)ただし、例外があります。石狩低地帯に半島状に突き出た野幌丘陵は、地理的に石狩低地帯の西側に属しますが、クロテンが確認されています。
これは石狩低地帯南西側のクロテンの生き残りで、遠くない将来に、ニホンテンに置き代わってしまうだろうと予測しています。
4)石狩低地帯に広がる平野部にはまとまった森林がなく、ニホンテンの分布拡大の地理的障壁となっている可能性があります。
5)ニホンテンが石狩低地帯を超えて東側へ進出すると、さらに分布が拡大すると予測されます。
6)越える可能性があるのは、分水嶺がある千歳空港付近より南側だと見ています。大きな河川がなく、小規模な森林が点在しているからです。
7)分水嶺より北側は平野部(非森林帯)の広がりが大きく、千歳川、夕張川、石狩川など大きな河川があるため、越えるのは難しいと思われます。
●補足:次の論文は本観測以外で得られた生息記録も加えて全道におけるテン類2種の分布を明らかにしたものです。
平川浩文・木下豪太・坂田大輔・村上隆広・車田利夫・浦口宏二・阿部豪・佐鹿万里子 2015. 哺乳類科学 55: 155-166.
拡大・縮小はどこまで進んだか−北海道における在来種クロテンと外来種ニホンテンの分布.
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