東京大学北海道演習林:大麓山山頂付近
観測結果
哺乳類の撮影頻度
上図はGoogle Earthによる観測結果の表示例です。詳細はdairokusan12-14.kmlをダウンロードして御覧ください。
同ファイルには、調査地の状況をより良く把握するための機能も用意されています(kmlファイルの種類と使い方-3.観測点まとめkmlの項参照)。

この調査地は、東大北海道演習林の最高峰、大麓山(標高約1460 m)の山頂付近に位置します。

●観測情報
1) 2012年から2014年にかけてナキウサギの追加調査を行いました。
2) 2012年夏、2013年春と秋、2014年春です。

●観測結果
1) 2012年夏には180枚ものナキウサギの写真が撮れましたが、2013年の春と秋、2014年春にはそれぞれ16枚,26枚,4枚のみでした。
  撮影頻度も、2012年と2013年・2014年で大きな開きがありました。原因は不明ですが、大きな個体数の減少があった可能性が高いと思われます。
2) 2014年春には、7年間にわたる調査で初めてキジバトが確認され、しかも、非常に高い頻度(0.28)で、16地点中14地点で確認されました。
  2014年春にはネズミ類の撮影頻度も著しく増加しました。ただ、これには一部に装置が下を向きすぎて、ネズミが検知されやすかったことも関係していて、過大評価になっている可能性もあります。
3) 2014年春には誤作動頻度も非常に高く、稼働時間が前年春の1/2にも届きませんでした。これも装置の向きが関係しているものと思われます。
4) 日周活動は2012年夏は昼夜ほぼ1対1、2013年秋も昼夜1対1でした。2013年春は16枚中6枚が、2014年春には4枚中3枚が夜間の撮影でした。
5) 鳥は11種記録されています(エゾライチョウ・ウソ・ルリビタキ・カヤクグリ・ミソサザイ・ノゴマ・クロジ・ホシガラス・ギンザンマシコ・キジバト・アオジ)。

●観測情報(図): 参照
調査期間 撮影頻度 撮影地点分布