調査  −装置の準備から回収まで−
森林総合研究所・北海道支所
 以下、装置の準備から回収までの流れを説明します。
 フィルムカメラの使用を前提にしています。デジタルカメラ使用の場合、適宜読み替えてください。
 林道を利用した中大型哺乳類モニタリング手法も参照。
●装置にはあらかじめすべて識別番号を振っておきます。
●電池のチェック:カメラと検知装置の電池電圧をチェックします。
●検知装置の各種設定を確認・記録し、正常に検知動作が行われるかチェックします。
●日時記録のチェック:カメラの日付・日時が正確か、表示が「日時分」か、写し込み状態になっているかをチェックします。
●装置をどこにどのように設置するかは、あらかじめ検討しておきます。
 どこに設置するかは事前に現地を調査し、決めておきます。時間がかかるからです。
 どのように設置するか、高さと俯角を検討するためのツールを用意しました。

●設置の際、草刈りが必要です。装置が草を「検知」して撮影が行われるのを防ぐためです。
 背景と温度差の少ない草でも、装置の直前を横切ると「検知」動作を引き起こします。
 装置の背後にある草でも、風で揺れて装置の前を横切る可能性があります。
 当初は小さな草でも、急速に成長して装置の高さに達する可能性があります(夏の北海道のササなど)。
 一方、感度が適正であれば、装置から1m以上離れた草が「検知」されることはまずありません。
 ただ、撮影された動物の姿を見にくくしまう可能性があれば、刈っておいた方が良いでしょう。

●装置設置後に必ず稼働チェック撮影を行います。稼働チェック撮影の意味と方法を参照。
調査期間が長い場合、中間チェックを行います。
●中間チェック時には、フィルムの消費量を確認し、必要なら交換します。
●このときも必ず稼働チェックを行います。稼働チェックの意味と方法を参照。
●装置回収時にも必ず稼働チェック撮影を行います。稼働チェック撮影の意味と方法を参照。
●フィルムカメラ使用の場合、カメラからフィルムを取りだして現像に出します。