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更新日:2026年4月1日

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森林防災研究領域

森林は水資源の安定的な供給に寄与するとともに、土砂災害の防止・軽減や気象災害に伴う被害の緩和などを通じて、国民生活を支える重要な機能を有しています。さらに、二酸化炭素の吸収・蓄積により地球温暖化の抑制にも貢献しています。森林防災研究領域では、こうした森林の水源涵養機能、災害防止機能、環境形成機能の解明を通じて安全・安心な社会の実現に資する研究を推進しています。

研究員

【森林防災研究領域】

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岡本 隆 外部リンク用アイコン(領域長)

応用地質学、治山工学、雪氷水文学、地すべり

久保田 多余子 外部リンク用アイコン(併任)

安定同位体、流出解析
【根系効果研究担当チーム】  

黒川 潮 外部リンク用アイコン(チーム長)

森林の防災機能、山地災害調査、治山
【気象環境評価担当チーム】  

安田 幸生 外部リンク用アイコン(チーム長)

気象害リスク、森林災害時の気象要因、森林―大気間エネルギー・物質交換
【山地保全研究担当チーム】  

小川 泰浩 外部リンク用アイコン(チーム長)

緑化、植生回復、侵食防止
【蒸発散過程研究担当チーム】  

飯田 真一 外部リンク用アイコン(チーム長)

熱帯季節林、蒸発散、森林施業と水循環、樹液流、遮断、蒸散、森林水文学、生態水文学、水文学、Stemflow
【水保全研究室】

 

清水 貴範 外部リンク用アイコン(室長)

蒸発散、フラックス、精度評価

小田 智基 外部リンク用アイコン(主任研究員)

降雨流出過程、物質循環、森林伐採

岩上 翔 外部リンク用アイコン(主任研究員)

降雨流出過程、基盤岩地下水、間隙空気、セシウム137

籾山 寛樹 外部リンク用アイコン(研究員)

流出モデル、影響予測、蒸発散
【山地災害研究室】  

岡田 康彦 外部リンク用アイコン(室長)

山地災害発生メカニズム、地すべりダイナミクス、森林の防災機能
【治山研究室】

 

村上 亘 外部リンク用アイコン(室長)

GIS、地形解析、災害調査

鈴木 拓郎 外部リンク用アイコン(主任研究員)

土石流、流木、粒子法

經隆 悠 外部リンク用アイコン(主任研究員)

土石流、流木、ドローン、多視点写真測量
【気象害・防災林研究室】  

玉井 幸治 外部リンク用アイコン(主任研究員)

流域水収支、森林火災、林床面環境

藤田 早紀 外部リンク用アイコン(研究員)

海岸林、環境ストレス、樹木根

宮下 彩奈 外部リンク用アイコン(併任)

気象害、風害

岩﨑 健太 外部リンク用アイコン(併任)

気象害、防風林、海岸林、森林水文学
【気象研究室】  

吉藤 奈津子 外部リンク用アイコン(室長)

蒸発散、同位体年輪、林野火災

小南 裕志 外部リンク用アイコン(主任研究員)

微気象学、森林生態学、雪氷水文学、森林水文学

寺井 水萌 外部リンク用アイコン(任期付研究員)

森林炭素循環、菌根菌呼吸、根圏効果
【十日町試験地】  

竹内 由香里 外部リンク用アイコン(十日町試験地長)

積雪、雪崩

勝島 隆史 外部リンク用アイコン(主任研究員)

冠雪害、雪崩、水みち、湿雪

勝山 祐太 外部リンク用アイコン(研究員)

温暖化影響、山地雪氷災害、積雪、降雪

研究内容

森林の水源涵養機能

  • 森林における降雨・積雪・蒸発散・浸透・流出過程を解明し、水資源の保全や流域管理に資する研究を推進しています。

写真1:雪に覆われた森林流域の渓流に設置された観測用の堰です。渓流の流量を測り、森林からの水の流出過程を調べています。
森林流域から流出する水の量を観測しています
(群馬県みなかみ町宝川森林理水試験地)

森林の災害防止機能

  • 森林が有する斜面安定化機能や防災機能を解明し、土砂災害や気象災害の軽減に資する研究を推進しています。
写真2:森林斜面に発生した複数の斜面崩壊の様子です。崩壊地の分布や形状を調べ、土砂災害の発生条件やメカニズムの解明に役立てていま

土砂災害の発生する条件やメカニズムについて研究・調査を行っています
(平成30年に広島県で発生した斜面崩壊)

写真3:地面を掘って露出させたアカメガシワの根系です。樹木の根が土を支える働きと、表層崩壊を防ぐ機能を調べています。
樹木根系が発揮する表層崩壊防止機能について研究を行っています
 

写真4:人工降雨を与えて斜面を崩壊させる室内実験装置です。豪雨時の土砂災害発生メカニズムを調べています。
斜面実験により豪雨時の土砂災害発生メカニズムに関する研究を行っています

 

写真5:海岸防災林の砂地に掘られた排水用の溝です。水はけを改善し、樹木の生育に適した基盤をつくるための研究を行っています。
海岸防災林の生育基盤に関する研究を行っています(宮城県岩沼市)
 

写真6:雪が積もった2本の樹木の様子です。雪の積もり方の違いを調べ、冠雪害をはじめとする森林の気象災害の研究を行っています。
冠雪害をはじめとする森林の気象災害の研究を行っています
 

写真7:森林の落葉を敷き詰めた室内燃焼実験の様子です。人工的に燃やして延焼速度を測定し、森林の火災危険度を評価しています。
森林の火災危険度を評価するため、様々な樹種の落葉を用いて
延焼速度を測定する室内燃焼実験

写真8:過去に雪崩災害が発生した雪山の谷です。雪崩の発生や流下の仕組みを調べる研究を行っています。
雪崩の発生や流下に関する研究を行っています
(新潟県妙高・幕ノ沢雪崩試験地)

 

写真9:雪を掘って露出させた積雪断面を、研究者が調べている様子です。雪質や層構造を観測し、積雪の状態を把握しています。
積雪期には定期的に積雪断面観測を行っています
(新潟県十日町試験地)

 

森林の環境形成機能

  • 森林生態系における炭素循環や物質循環の解明を通じて、気候変動の緩和や森林環境の維持に資する研究を推進しています。

写真10:森林に設置した気象観測タワーを用いて森林の二酸化炭素吸収量の変動を観測しています。写真は山梨県富士吉田市にある富士吉田試験地のアカマツ林の観測タワーです。
森林による二酸化炭素吸収量の変動を観測しています(富士吉田試験地)

主なプロジェクト

水源かん養機能に関するプロジェクト

  • 極端な降雨時に森林で何が起きているのか?—豪雨時の遮断蒸発機構の解明—(R4~R8、科研費)
  • 大気中のCO₂濃度の上昇は森林からの蒸散量を増やすのか減らすのか?(R5~R9、科研費)
  • 付加体堆積岩山地における水文・地盤情報カップリングによる雨水貯留・排水特性の把握(R5~R8、科研費)
  • 3次元シミュレーションによる山地斜面内の間隙空気圧挙動把握(R6~R9、科研費)
  • 気候変動が春季の融雪流出に及ぼす影響は、東北・北海道でどう異なるか?(R6~R10、科研費)
  • 樹皮による雨水の貯留と樹形の特徴に着目した樹冠通過雨・樹幹流生成モデルの構築(R6~R9、科研費)
  • 森林と水田が共存した持続的で多様なファーミングシステムの構築(R7~R11、政府等外受託)

災害防止機能に関するプロジェクト

  • 地震動の時空間的ばらつきを考慮した高精度な地震時の斜面安定性評価手法の開発(R4~R8、科研費)
  • 積雪内部における氷板の生成が水分浸透に及ぼす影響の解明とモデル化(R6~R8、科研費)
  • 極端気象に伴う降雪量の変動が地すべり活動へ及ぼす影響(R6~R8、科研費)
  • クロマツ根の肥大成長様式は根返り耐性を高めているか?(R6~R8、科研費)
  • 迅速な災害復旧等に向けた時系列・三次元モデルを用いた国土履歴のAI判別技術の開発・普及(R6~R8、交付金プロ)
  • 大規模林野火災による森林機能への影響を速やかに評価する技術の開発に向けた緊急調査(R7~R8、交付金プロ)
  • スギ人工林への保育間伐が表層崩壊の防止機能に与える効果は如何ほどか?(R7~R10、科研費)
  • 降雪・飛雪粒子を撮影する装置開発と個別粒子解析に基づく吹雪の鉛直構造の解明(R7~R11、科研費)
  • 台風による森林風害の危険度評価—令和元年房総半島台風を事例として—(R8~R8、科研費)
  • 山地保全資材の多面的な機能評価技術の開発(R8~R12、政府等外受託)

環境形成機能に関するプロジェクト

  • 気候変動がもたらす生態系攪乱が森林の炭素吸収量に与える影響の長期広域観測とリスクマップの構築(R4~R8、政府等受託)
  • 地上観測およびデータ駆動型モデルを用いた森林土壌GHG交換量の評価に関する研究(R6~R10、政府等外受託)
  • 菌類による枯死木分解が森林の更新と炭素貯留に与える影響は気候でどう変わるか(R6~R9、科研費)
  • 根圏炭素消費メカニズムの解明:根圏効果は光合成に制御されるのか?(R8~R9、科研費)