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更新日:2025年4月1日

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森林防災研究領域

森林は土砂災害や気象災害を防ぎ、安定した水資源を供給する重要な役割を果たしています。また、二酸化炭素を吸収して温暖化を防ぐなど地球環境を保全するうえでも重要な存在です。森林防災研究領域では、森林の持つ水源涵養機能、災害防止機能や環境形成機能の解明をつうじて、安全で安心な社会を実現するための研究を行っています。

研究員

【森林防災研究領域】

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阿部 俊夫 外部リンク用アイコン(領域長)

融雪流出、浮遊土砂、落葉リター、河畔林

【水流出管理担当チーム】  

久保田 多余子 外部リンク用アイコン(チーム長)

安定同位体、流出解析
【気象環境評価担当チーム】  

安田 幸生 外部リンク用アイコン(チーム長)

気象害リスク、森林災害時の気象要因、森林―大気間エネルギー・物質交換
【山地保全研究担当チーム】  

小川 泰浩 外部リンク用アイコン(チーム長)

緑化、植生回復、侵食防止
【水保全研究室】

 

清水 貴範 外部リンク用アイコン(室長)

蒸発散、フラックス、精度評価

小田 智基 外部リンク用アイコン(主任研究員)

降雨流出過程、物質循環、森林伐採

岩上 翔 外部リンク用アイコン(主任研究員)

降雨流出過程、基盤岩地下水、間隙空気、セシウム137

籾山 寛樹 外部リンク用アイコン(研究員)

流出モデル、影響予測、蒸発散
【山地災害研究室】  

岡田 康彦 外部リンク用アイコン(室長)

山地災害発生メカニズム、地すべりダイナミクス、森林の防災機能
【治山研究室】

 

村上 亘 外部リンク用アイコン(室長)

GIS、地形解析、災害調査

鈴木 拓郎 外部リンク用アイコン(主任研究員)

土石流、流木、粒子法

大澤 光 外部リンク用アイコン(主任研究員)

地すべり、水文地質、地中水、融雪

經隆 悠 外部リンク用アイコン(主任研究員)

土石流、流木、ドローン、多視点写真測量
【気象害・防災林研究室】  

玉井 幸治 外部リンク用アイコン(主任研究員)

流域水収支、森林火災、林床面環境

藤田 早紀 外部リンク用アイコン(研究員)

海岸林、環境ストレス、樹木根

宮下 彩奈 外部リンク用アイコン(併任)

気象害、風害

岩﨑 健太 外部リンク用アイコン(併任)

気象害、防風林、海岸林、森林水文学
【気象研究室】  

深山 貴文 外部リンク用アイコン(室長)

生物起源揮発性有機化合物、イソプレン、オゾン、フラックス

吉藤 奈津子 外部リンク用アイコン(主任研究員)

蒸発散、同位体年輪、林野火災

小南 裕志 外部リンク用アイコン(主任研究員)

微気象学、森林生態学、雪氷水文学、森林水文学
【十日町試験地】  

竹内 由香里 外部リンク用アイコン(十日町試験地長)

積雪、雪崩

勝島 隆史 外部リンク用アイコン(主任研究員)

冠雪害、雪崩、水みち、湿雪

勝山 祐太 外部リンク用アイコン(研究員)

温暖化影響、山地雪氷災害、積雪、降雪

 

写真1:斜面実験により豪雨時の土砂災害発生メカニズムの研究を行っています
斜面実験により豪雨時の土砂災害発生メカニズムの研究を行っています

写真2:国内各地の山林で発生する土砂災害について調査・研究を行っています
国内各地の山林で発生する土砂災害について調査・研究を行っています
(2015年に石川県手取川上流で発生した崩壊)

写真3:森林流域から流出する水の量を観測しています
森林流域から流出する水の量を観測しています
(群馬県みなかみ町宝川森林理水試験地)

写真4:森林による二酸化炭素吸収量の変動を観測しています
森林による二酸化炭素吸収量の変動を観測しています
(富士吉田試験地)

写真5:海岸林が津波災害を軽減するメカニズムについて研究を行っています
海岸林が津波災害を軽減するメカニズムについて研究を
行っています

写真6:冠雪害をはじめとする森林の気象災害の研究を行っています
冠雪害をはじめとする森林の気象災害の研究を行っています
 

写真7:雪崩の発生や流下を調べる観測を行っています
雪崩で倒れたスギ林(妙高・幕ノ沢雪崩試験地)

写真8:雪を地面まで掘って積雪の層構造や雪質、密度などの分布を定期的に観測しています
積雪断面観測の様子(十日町試験地)

 

研究内容

以下の研究内容は、主として運営費交付金(基幹課題1ウa)で遂行しています。

  • 環境変動、施業等が水循環に与える影響に関する研究
  • 森林生態系における水動態の解明

以下の研究内容は、主として運営費交付金(基幹課題1ウb)で遂行しています。

  • 山地災害危険度の評価技術の開発
  • 治山施設等による被害軽減に関わる技術開発
  • 海岸林等の防災機能の高度化に関する研究
  • 森林の風害、雪害、火災等に関する研究
  • 雪崩の発生や流下に関する研究

以下の研究内容は、主として運営費交付金(基幹課題1アa)で遂行しています。

  • 森林—大気相互作用に関する研究

主なプロジェクト

  • 大気中のCO2濃度の上昇は森林からの蒸散量を増やすのか減らすのか?(R5~R9、科研費)
  • 3次元シミュレーションによる山地斜面内の間隙空気圧挙動把握(R6~R9、科研費)
  • 重機を用いた森林伐採による表土攪乱が水・土砂・栄養塩流出に与える長期的影響評価(R7~R10、科研費)
  • MRI(核磁気共鳴画像法)を用いた水に浸った雪粒子の急速成長過程の研究(R2~R7、科研費)
  • 日本の林野火災リスク評価に向けた地表火の延焼速度・火線強度の推定(R3~R7、科研費)
  • 灌木が持つ斜面積雪の安定化効果の解明と新しい全層雪崩予測手法の確立(R5~R7、科研費)
  • 粒子法による豪雨および地震時の斜面崩壊流動化危険度評価手法の開発(R5~R7、科研費)
  • 台風による森林風害の危険度評価 —令和元年房総半島台風を事例として—(R5~R7、科研費)
  • 極端気象に伴う降雪量の変動が地すべり活動へ及ぼす影響(R6~R8、科研費)
  • クロマツ根の肥大成長様式は根返り耐性を高めているか?(R6~R8、科研費)
  • スギ人工林への保育間伐が表層崩壊の防止機能に与える効果は如何ほどか?(R7~R10、科研費)
  • 令和6年能登半島地震により発生した土砂流動の特性解明および木杭の効果検証と今後の危険斜面予測(R6~R7、交付金プロ)
  • 迅速な災害復旧等に向けた時系列・三次元モデルを用いた国土履歴のAI判別技術の開発・普及(R6~R8、交付金プロ/BRIDGE)
  • 山地保全資材の多面的な機能評価技術の開発(R5~R7、政府等外受託)
  • 気候変動がもたらす生態系攪乱が森林の炭素吸収量に与える影響の長期広域観測とリスクマップの構築(R4~R8、政府等受託)
  • 温暖化シナリオに基づく斜面崩壊跡地の再造林による炭素固定量の推定(R5~R7、科研費)
  • 新型イソプレン計とフラックス観測網を用いたイソプレン放出量推定の高精度化(R6~R7、科研費)
  • ネットゼロ社会の実現に向けた森林資源の吸収源対策評価パッケージの開発(R7~R9、交付金プロ)
  • 管理優先度の高い森林の抽出と管理技術の開発(R3~R7、政府等受託)