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スギ花粉アレルゲンCry j 2遺伝子の多様性を明らかに

2007年7月2日掲載

論文名 Characterization of genes for a pollen allergen, Cry j 2, of Cryptomeria japonica(スギ花粉アレルゲンCry j 2遺伝子の特性)
著者(所属) 二村 典宏(生物工学研究領域)、楠 恭信・向井 譲(静岡大学)、篠原 健司(生物工学研究領域)
掲載誌 International Archives of Allergy and Immunology(アレルギーと免疫学国際アーカイブ)、143巻1号、2007年4月
内容紹介  Cry j 2はスギの主要な花粉アレルゲンの一つです。多数の個体でこの遺伝子の構造を解析した結果、発現調節領域やタンパク質のコード領域で塩基置換を発見しました。また、遺伝子の発現量にも個体間差があり、花粉中のアレルゲン含量やその活性も個体によりばらつきがあると考えられます。この遺伝子の構造を17種類の針葉樹で比較したところ、スギやヒノキの仲間では良く類似していますが、マツ科のものとはかなり異なることを明らかにしました。この結果により、スギ花粉症患者の多くがヒノキ花粉にも鋭敏に反応することを説明できます。

 

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