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2012年5月14日掲載
論文名 | A second generation framework for the analysis of microsatellites in expressed sequence tags and the development of EST-SSR markers for a conifer, Cryptomeria japonica |
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著者(所属) |
上野 真義・森口 嘉成・内山 憲太郎・伊原 徳子(森林総合研究所 森林遺伝研究領域)、二村 典宏(森林総合研究所 生物工学研究領域)、櫻井 哲也(理研・植物科学研究センター)、篠原 健司(森林総合研究所 生物工学研究領域)、津村 義彦(森林総合研究所 森林遺伝研究領域) |
掲載誌 |
BMC Genomics、13巻136(2012年) DOI:10.1186/1471-2164-13-136(外部サイトへリンク) |
内容紹介 |
次世代シーケンサーの登場により、塩基配列の決定速度は数百倍から数千倍に速まり、膨大な塩基配列情報を収集することが可能になりました。本研究では、我が国を代表する林業樹種であるスギを対象に、次世代シーケンサーを利用して、膨大な遺伝子の塩基配列情報を収集しました。そして、これらの塩基配列情報を解析するコンピュータープログラムのフレームワークを構築し、マイクロサテライト(ゲノム上に存在する反復配列で、数塩基単位の配列の繰り返しからなる)を効率的に解析しました。マイクロサテライトはゲノム中に広く散在しており、普通は中立で共優性を示すことから、集団遺伝学やDNA鑑定のための遺伝マーカーとして利用されています。そこで、マイクロサテライトを利用した新たな遺伝マーカーを効率的に作製するシステムを開発しました。これら遺伝マーカーを利用すると、スギの遺伝変異の解析や有用形質に連鎖する遺伝マーカーの開発を迅速に進めることができます。 |
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