研究紹介 > 研究成果 > 研究最前線 2016年紹介分 > 木材を屋外で長く美しく使う ―木材保護塗料の耐候性の評価―
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2016年3月11日掲載
論文名 |
木材保護塗料の耐候性能評価 ―市販塗料43種類の屋外暴露4年間の性能変化― |
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著者(所属) |
石川 敦子・片岡 厚・松永 正弘・小林 正彦・神林 徹(木材改質研究領域)、川元 スミレ(国際連携推進拠点)、木口 実(研究コーディネータ) |
掲載誌 |
木材保存、42巻2号、72-80、日本木材保存協会、2016年3月 DOI:10.5990/jwpa.42.72(外部サイトへリンク) |
内容紹介 |
住宅や公共・商業施設などの外装に木材が多く使われるようになってきていますが、木材に何も施さずに屋外で長期間利用すると徐々に劣化したり汚染されたりしてしまいます。このような劣化・汚染を抑制し、木材の美観を屋外でも長期間維持するための技術の開発が求められています。 木目を活かしつつ屋外における劣化や汚染を抑制する方法として木材保護塗料による塗装が挙げられます。木材保護塗料については近年、環境や人体への影響に配慮したものが増え、さらに、美観の向上や劣化・汚染防止のため様々な改良が施されて、種類が豊富になってきています。そこで、市販の木材保護塗料をできるだけ多く入手して木材に塗装し、屋外での性能変化を4年間測定しました。その結果、塗料の種類による劣化挙動の違いが明らかになり、また2004年市販の塗料と比較して今回用いた2009年市販の木材保護塗料の性能が向上していることなどがわかりました。 この結果は、屋外で木材を使用する際の塗料の選択や、劣化を抑制し美観を長期間維持するための技術の向上に役立てることができます。 |
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