研究紹介 > 研究成果 > 研究成果 2026年紹介分 > 小笠原諸島で繁殖する海鳥の巣は、節足動物のすみかになっている!
更新日:2026年7月3日
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掲載日:2026年7月3日
小笠原諸島の無人島で繁殖している海鳥の巣90個を調べたところ、巣内から昆虫など節足動物207個体が見つかりました。海鳥は海を生活の場としていますが、陸上での巣作りによって節足動物にすみかを提供し、その多様性を向上させていると言えます。
研究チームは2011年から2019年にかけ、6つの無人島で繁殖を終えたカツオドリ、オナガミズナギドリ、クロアシアホウドリの巣計90個を集めて調べました。その結果、ワラジムシやダニ、ゾウムシ、ガの仲間など、9目に属する207個体の節足動物が見つかりました。地中に掘ったトンネル内に作られたオナガミズナギドリの巣では、地表に作られたカツオドリの巣より多くの節足動物がいることもわかりました。
海鳥が繁殖する草地は、直射日光で乾燥したり高温になったりしやすい環境ですが、枝や葉が集められた巣の中は直射日光が遮られ、地中の巣ではさらに温度や湿度が安定しています。海鳥が雛(ひな)のために持ち込む餌や海鳥の羽毛、巣材などが節足動物の食物になっている可能性もあります。
本研究はJSPS科研費JP22241055の支援を受けて実施されました。
(本研究は、Marine Ornithologyにおいて2026年5月に公開されました。)

写真:地表で営巣するカツオドリ(左)と、地中で営巣するオナガミズナギドリ(右)
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