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更新日:2026年8月13日

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民有スギ人工林の新しい樹高成長曲線を作成した

掲載日:2026年8月13日

2003年度以降に全国で行われた調査のデータを用い、スギ人工林の地域別の樹高成長曲線を作成しました。この新しい樹高成長曲線は、スギ人工林の成長を予測したり、成長の良否を評価したりするのに役立ちます。

高さ数十センチの苗木が植えられたあと、人工林の樹高は年々伸びて数十メートルにまで成長します。成長具合は同じ樹種でも地域や立地条件によって異なり、成長の速い人工林もあれば遅い人工林もあります。このような樹高の成長経過や成長の違いを表した樹高成長曲線は地位指数曲線(*1、*2)と呼ばれ、現在の樹高から成長の良否を評価したり、将来の成長を予測したりするのに用いられます。

地位指数曲線はスギ、ヒノキ、カラマツなどを対象にこれまでにも全国各地で作成されてきました。しかし昭和時代に作られたものが多く、新しいデータを用いた改訂版の作成が各都道府県で進められつつあります。ただし、改訂版が全国どこでも利用できるまでにはなっていません。そこで本研究では、民有林(*3)のスギ人工林を対象として全国を7地域の大括りにした地域別の地位指数曲線と、日本全体の平均的な成長経過を表す全国共通の地位指数曲線を作成しました。

 

*1)地位指数:成長の良否(地位)を特定の林齢での樹高で表した指標。林齢40年の樹高を地位指数とすることが多い。

*2)地位指数曲線:成長が速い人工林から成長が遅い人工林までをカバーするように、異なる地位指数の樹高成長曲線を1枚にまとめて描いたグラフ。

*3)民有林:個人や会社、市町村、都道府県などが所有する、国有林以外の森林。

(本研究は、森林計画学会誌において2026年7月に公開されました。)

 

横軸が林齢、縦軸が樹高の曲線グラフ

図:民有スギ人工林の地位指数曲線(南関東・東海地方)
例えば、林齢30年で樹高19mのスギ人工林があるとすると、この林の地位指数は22で、平均(地位指数18.7)よりも成長がよいと評価されます。また、この林は林齢60年に樹高27m、林齢100年には32mになると予測されます。この地位指数曲線は、実在するスギ人工林のほとんどが、地位指数26と12の曲線の間に含まれるように作られています。

 

  • 論文名
    収穫予想表作成のための全国民有スギ人工林の地域別地位指数曲線
  • 著者名(所属)
    細田和男(多摩森林科学園)、西園朋広、北原文章(森林管理研究領域)、笹川裕史、古田朝子(日本森林技術協会)
  • 掲載誌
    森林計画学会誌、60巻1号、27-41、森林計画学会、2026年7月、
    DOI: 10.20659/jjfp.A20260103(外部サイトへリンク)別ウィンドウで外部サイトへリンク
  • 研究費
    林野庁「森林情報の高度化推進に向けた手法検討に関する調査委託事業」の一部として実施
  • 研究推進責任者
    研究ディレクター 吉田 智佳史
  • 研究担当者
    多摩森林科学園 細田 和男

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