> イベント・セミナー > 東北支所 もりゼミ : 植物珪酸体記録から見たササの地史的動態

更新日:2013年1月11日

ここから本文です。

東北支所 もりゼミ : 植物珪酸体記録から見たササの地史的動態

【話題提供者】佐瀬 隆 (北方ファイトリス研究室)

開催日時

2013年1月28日  15時00分から

場所

名称 独立行政法人 森林総合研究所 東北支所 会議室
住所 〒020-0123 岩手県盛岡市下厨川字鍋屋敷92-25
電話番号 019-641-2150
交通案内 東北自動車道 「滝沢インターチェンジ」から約3km
JR東日本「盛岡駅」から約9km
JR東日本「盛岡駅」からバスで約20~30分
IGRいわて銀河鉄道「厨川駅」からバスで約10~15分
ホームページ 独立行政法人 森林総合研究所 東北支所

主催・共催等

主催 独立行政法人 森林総合研究所 東北支所 研究員

内容

【要旨】ササは日本の植生の重要な要素である。
しかし、開花が希なササは花粉化石記録が乏しいことなどの事情により、その地史的動態についてはよく分かっていなかった。
演者らはササ起源の植物珪酸体記録を活用しこの植生史の空白を埋める試みを続けてきた。その結果、後期更新世以降について次のような情報を得ている。
北海道では最終氷期に先立つ酸素同位体ステージ(MIS)5aにササが希薄となり、そのような状況が少なくとも最終氷期の終了まで継続した。
東北地方北部でも最終氷期最寒冷期(MIS2)においてササは希薄となるが、最終氷期の前半では植生の主要な要素として関わった。
北日本とは異なり、南関東や東海地方東部の愛鷹山麓では、最終氷期においてもササが途切れることなく植生の主要な要素であった。
このうち南関東では、最終氷期の終了に連動してササ相の優勢群がササ属からメダケ属へ交代した。
一方、愛鷹山麓ではメダケ属が最終氷期からほぼ一貫して優勢群であった。
今回のゼミでは植物珪酸体情報の有用な記録媒体である火山灰土(ローム層、黒ボク土層)の生成史を背景としてササの地史的動態について話題とする。

対象

どなたでも参加できます。

定員

約40名

費用

無料

申込方法

事前予約不要

その他

森林総合研究所・東北支所の研究員が不定期に行っている自主ゼミです。
演者の所属、テーマなどに制限はありません。
時には当研究所へのお客様にも話題を提供していただいています。
発表テーマに興味をお持ちになった方、どうぞご遠慮なくお越しください。
また、もりゼミ開催案内の配信をご希望の方は 幹事 までご連絡ください。

お問い合わせ

所属課室:東北支所 担当者名:生物多様性グループ 大西 尚樹、森林資源管理研究グループ 林 雅秀

〒020-0123 岩手県盛岡市下厨川字鍋屋敷92-25

電話番号:019-641-2150 (代)

FAX番号:019-641-6747

Email:morisemi-admin@ml.affrc.go.jp