文字サイズ
縮小
標準
拡大
色合い
標準
1
2
3

森林総研トップ

ここから本文です。

樹木の解説板(10月)

樹木のこの記事は「多摩森林科学園のブログ」(2012.8-2019.3)に2012年10月に掲載されたものです。樹木の解説板は、その後少しずつ改訂しながら今日に至っています。

-----------------------

園内には3つの樹木園があり、国内外のさまざまな樹木を植栽しています。入口に近いほうの第1、第2樹木園に、今年の8月、新しい樹木解説板を46カ所設置しました。森の中で違和感がないよう配色を考え、解説に合わせてわかりやすく写真も入れました。解説板を付ける木を選ぶ際には、日本の森林を代表する樹木、さまざまな目的で人の役に立つ樹木、多摩・高尾地域で身近な樹木、という3つのテーマで選びました。

解説板を見ていただくと、いくつかの科の名前が図鑑と違うことに気がつかれるかもしれません。植物の分類体系は研究の進展に伴い、時代とともに進化します。多くの図鑑で使われているのは、1964年に発表された「新エングラーの体系」です。しかし、現在ではDNAの情報をもとにした分子系統学の進展によって、より確度の高い分類体系が作られています。研究機関である多摩森林科学園では、新しい分類体系を積極的に用いて発信していこうと考え、新設した解説板では、2003年に発表された「APG II」(被子植物系統研究グループ(APG)による分類体系、改訂版)を使っています。(S)

 

10月の自然探訪一覧へ