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昭和林道のサクラの切株からカワウソタケが出ていました。よく見ると傘の上に小さく光る物がたくさん動いています。
オオキノコムシ科のマエグロチビオオキノコです。チビ?オオ?「小さいのか大きいのかハッキリして!」と言いたくなります。実際は体長3-3.5mmの小型のオオキノコムシです。
キノコムシと名の付く甲虫はオオキノコムシ科の他にコキノコムシ科,デオキノコムシ科,ツツキノコムシ科,ヒメキノコムシ科,タマキノコムシ科など多くの科があり,そのほとんどがキノコに住みキノコを食べる食菌性です。この中でオオキノコムシ科に属する甲虫は他の科と比べ大型種が多く,たとえばその名も単に「オオキノコムシ」という種は体長が最大で36mmもあります。雌のコクワガタくらいですね。それで同じオオキノコムシ科の小型種は,チビだのホソだの修飾語がつくようになったのです。
オオキノコムシ科は日本国内だけでも100種くらいいると言われていますが,そのほとんどが黒字にオレンジの斑紋の美麗種です。英語でもpleasing fungus beetle,「カワイイきのこ虫」です。(や)
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