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アサギマダラの食痕(1月)

アサギマダラの食痕アサギマダラというチョウの幼虫は,有毒なキジョランの葉に丸く傷をつけて毒を抜いてから食べるので,食べた後は丸い穴が開きます。園内にたくさんあるキジョランには,丸い穴の開いた葉もよく見られまが,丸い穴の開いた葉に必ずしも幼虫がいるとは限りません。

幼虫は葉裏から円を描くように傷をつけますが,葉の厚みの半分ほどを齧るだけなので,この時の葉裏は,円形の傷だけで穴は開いていません。表から見ても薄く色が変わっているだけです。その後,円の中を食べると穴が開きます。幼虫を探すなら,表から見て丸い線だけあって穴が開いていないか,開きかけている新鮮な食痕(写真左)がお勧めです。写真中は,写真左の葉を裏から見たものです。穴が完全に開き,とくに穴の周囲が褐色がかっている写真右のようなものは古い食痕で,幼虫がいる可能性は低いです。

葉をひっくり返して幼虫を探す時は,裏にいる幼虫を潰さないため,葉の縁を触るか葉柄を持つようにして下さい。(し)