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雪が積もると樹木園の地面にかわいい梅の花のような形の足跡が観察できます(写真左と中)。何のあしあとでしょうか?
大きさは4センチくらい。まずわかりやすい特徴は指が4本ということです。地面を歩くこのくらいの大きさの動物は、タヌキ、アナグマ、ハクビシン、アライグマなどがいますが、タヌキは4本指で、他の3種は5本指です。このように指の本数や形の特徴などから、タヌキと推測されます。
一方、右の写真の足跡は5本指で人間の手にちょっと似た形をしています。これはハクビシンの足跡です。
「森の科学館」には、これらの哺乳動物の足跡の解説がありますので、詳しくはそちらをご覧ください。多摩森林科学園の森には、非公開エリアも含めて16種類の哺乳動物が生息しています。その姿を直接に見ることはなかなかできませんが、このような活動の痕跡からうかがい知ることができます。雪の上の足跡の他にも、湿った地面に残された足跡なども、観察のチャンスです。(は)
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