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冬の寒い日、森の科学館では、通常の空調に加えて、ペレットストーブが暖かい空気を送り出してくれます(写真左)。ペレットストーブは一般家庭でも使われているものですが、その燃料は、木を細かく粉砕したものを原料として、ペレタイザーと呼ばれる熱で成形する機械を用いて小さな円柱状に固めた、木質ペレットです(写真右)。
木材工場から排出される端材、樹皮など未利用の森林資源を有効利用することができ、保管にもさほど場所をとらないという利点もあります。石油などの化石燃料ではなく、循環型の燃料であることから、地球温暖化防止への貢献も期待されています。木材の粉砕や成形などペレットをつくるのにエネルギーが必要ですが、ペレットの持つエネルギー(発熱量)の10%以下に押さえられているようです。
森を散策した後に赤い炎が見えるペレットストーブの前で暖をとりながらほっとする時間は、気持ちがやすらぐ効果もあるだろうと思います。(よ)
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