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科学園内には,ハンカチノキ(Davidia involucrata;ミズキ科)という木が,受付舎の裏と第2樹木園の2か所に植えられています。いま花盛りなのは第2樹木園の木で,受付舎の裏の木はまだ咲いていません。中国四川省,雲南省が原産と言われています。
白いハンカチのように見える部分は,花弁ではなく苞葉で,実際の花はその下にあって花弁はありません。このハンカチ部分には紫外線をカットして可視光だけを通過させる働きがあり,花の部分を有害な紫外線から保護しているそうです。でももちろん,植物が目立つ花を咲かせるのは,遠くから虫に見てもらい受粉してもらうことが主な目的でしょうから,ハンカチの本来の目的も,虫に見せるためでしょう。(し)
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