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第2樹木園でクヌギの花がいくつも落ちています。左の写真はムササビが切り落としたクヌギの雄花です。サクラの花を食べるときと同じように、枝先を切り取り、花を食べて捨てたものです。きちんと花を全て食べずに、食べ残しが多いのも、ムササビの食べ方の特徴です。
春になって植物の活動が盛んになるにつれて、ムササビの餌も目まぐるしく変わります。それぞれの花期が短いので、食痕が見られる期間も短いのです。たとえば、4月下旬になるとクヌギは終わり、その隣にあるツクバネガシの花が食べられます(右写真)。5月になると、オオモミジやシラカシの花も食べられます。これまでに科学園で観察された種子、葉、花、冬芽、果実など、ムササビの食事の種類については、パンフレット「科学園の森には空飛ぶムササビがすんでいます」をご覧ください。(写真:もは、文:はよ)
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