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マメ科ソラマメ属スズメノエンドウの花が咲いています(写真1)。とても小さく(長さ3〜4ミリ)白紫色の花で、ほとんど目立ちません(写真2)。葉は偶数羽状複葉で小葉は細く弱々しい感じです(写真3)。
同じ属の近縁種ヤハズエンドウ(別名:カラスノエンドウ)も同時期に咲いていますが、花も大きく(長さ1.2〜1.8センチ)紅紫の濃い色で、よく目立ちます(写真4)。葉は同じく偶数羽状複葉ですが、小葉は幅広くしっかりした感じです(写真5)。
花の付く位置にも違いがあり、スズメノエンドウの花が柄の先に付くのに対して(写真2)、ヤハズエンドウの花は葉腋に付きます(写真4)。葉の形は、ヤハズエンドウでは葉先が矢筈のようにへこんでいるのに対して(写真5)、スズメノエンドウの葉先は平坦か少しへこむ程度です(写真3)。ヤハズエンドウには托葉に花外蜜腺があり、アリがたくさん来てにぎやかですが(写真4)、スズメノエンドウには花外蜜腺はなくひっそりとしています。(よ)
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