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スズメノエンドウとヤハズエンドウ(4月)

スズメノエンドウとマメ科ソラマメ属スズメノエンドウの花が咲いています(写真1)。とても小さく(長さ3〜4ミリ)白紫色の花で、ほとんど目立ちません(写真2)。葉は偶数羽状複葉で小葉は細く弱々しい感じです(写真3)。

同じ属の近縁種ヤハズエンドウ(別名:カラスノエンドウ)も同時期に咲いていますが、花も大きく(長さ1.2〜1.8センチ)紅紫の濃い色で、よく目立ちます(写真4)。葉は同じく偶数羽状複葉ですが、小葉は幅広くしっかりした感じです(写真5)。

花の付く位置にも違いがあり、スズメノエンドウの花が柄の先に付くのに対して(写真2)、ヤハズエンドウの花は葉腋に付きます(写真4)。葉の形は、ヤハズエンドウでは葉先が矢筈のようにへこんでいるのに対して(写真5)、スズメノエンドウの葉先は平坦か少しへこむ程度です(写真3)。ヤハズエンドウには托葉に花外蜜腺があり、アリがたくさん来てにぎやかですが(写真4)、スズメノエンドウには花外蜜腺はなくひっそりとしています。(よ)