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春になると写真のような花を目にすると思います。これはタチツボスミレです。スミレの仲間はこれだけで1冊図鑑ができてしまうくらい種類がありますが、タチツボスミレは中でも最も身近にみられるスミレです。スミレの仲間の多くは花の咲いている時期(花期)が1週間程度と短いものが多いのですが、タチツボスミレは花期が3月から5月と長いため、量が多いだけでなく長い間花が見られます。
多摩森林科学園ではあちこちで普通に見られますが,市街地の中でもちょっとした緑地があるとでてきます。身近なところでも親しめる野草のひとつです。
スミレの仲間は種子を移動させるやり方(種子散布),春と夏の姿の違いなど、生態的に面白い特徴がたくさんあり、観察しがいのある植物です。(S)
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