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キンポウゲ科キンポウゲ属,学名はRanunculus japonicus,すなわち”日本のキンポウゲ”。まさに正統派キンポウゲといったところである。
ならば“馬の足型“とは何か?その昔,日本では蹄鉄がなく,藁で編んだ草鞋のようなものを馬に履かせていたらしい。これを馬沓(うまぐつ)と呼ぶが,その形状がこの花によく似ていたからだそうだ。いっぽう英名はButtercup,この花によりふさわしい可愛い命名である。しかしそのおいしそうな名前とは裏腹に本種は毒草である。花弁がキラキラ光って綺麗であるが,これは表皮の下に”でんぷん層”があり,それが拡散反射しているせいらしい。片栗粉がキラキラして見えるのと同じ現象だ。春の日当たりのよい草原を代表する花である。(や)
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