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黄色い雄しべが目立つ白い花が、新しい枝の先に連なり、垂れ下がって咲いています。エゴノキ科エゴノキ属のエゴノキです。明るい緑色の葉を背景にして、爽やかな色合いです。白く丸い蕾も可愛く見えます。
分布は国内では北海道から九州・沖縄まで、さらに朝鮮半島や中国など広い範囲に広がっています。山地の谷間や小川のほとりなどの環境でふつうに見られ、園内では釣舟草通りの沢沿いで見られます。
同じ属にはハクウンボクがありますが、ハクウンボクは花が20個くらい連なり、それが白い雲のように見えることから、白雲木と呼ばれています。エゴノキの連なる花の数は1-6個程度です。
果実は8-9月に熟し、エゴノキの名前はその果皮がえごい(えぐい)ことからつけられたとか。果皮はエゴサポニンを含み、有毒で溶血作用があるそうです。(よ)
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