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コミスジとミスジチョウ(5月)

コミスジ黒字に白い線の入ったチョウが飛んでいます。数回羽ばたいては水平に翅を広げて一瞬停止し、また数回羽ばたいてから水平に広げて一瞬停止する、とても特徴的な飛び方です。

タテハチョウ科のコミスジです(左写真)。黒い地色の上に白い3本のすじが入ったような斑紋が、ミスジという名前の由来です。コミスジは小型のミスジチョウです。日本のミスジチョウ類の中で最もふつうに見られる種類で、北海道から九州(対馬、屋久島を含む)にいたる各地にふつうです。

日本南西部の暖地では、成虫はふつう年3回発生します(4-5月、6-7月、8-9月)。終齢幼虫で越冬し、春に蛹化して、さらに羽化します。幼虫の食樹は、ハリエンジュ、フジ、クズなどのマメ科植物です。

園内には近縁種のミスジチョウもすんでいます(右写真)。3本の白い線のうち、一番前の線がコミスジでは2つに切れているのに対して、ミスジチョウは途中で途切れないこと(写真の矢印部分に注目)が見分けるポイントです。幼虫の食樹はイロハモミジなどカエデの仲間で、成虫は年1回5-6月頃に発生します。(写:し、よ、文:よ)

 

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