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サクラ保存林などの明るい園路の脇に黄色い花が数種類咲いています。その中のひとつがコウゾリナです(写真1)。
高さ30cmから1m程度で、枝先に直径2cm程度の黄色の頭花を付けています。総苞(花の裏側の花序全体を包むうろこ状の包の集まり)はやや黒っぽい緑色で剛毛が生えています(写真2)。葉は披針形で基部は茎を抱く形をしており、葉の縁の形はさほどとげとげしくはありません(写真3)。同時に咲いているノゲシは葉の縁の形がとげとげしくいかにも恐ろしげです。
コウゾリナ(剃刀菜・顔剃菜)という名前は、茎や葉にたくさんの剛毛が生えており(写真4)、さわるとざらついて手が切れそうなのを、カミソリに例えたものです。(よ)
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