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モリアオガエル(5月)

モリアオガエル森の科学館の裏の小さな池でモリアオガエルが産卵しました。正面からはよく見えませんが、タラヨウの枝からぶらさがっている白い泡のようなものが卵塊です。この池では5-6月にかけてモリアオガエルのオスがメスを呼ぶ声が聞かれます。出会った雌雄は抱接したまま、メスが分泌する粘液を脚でこね回し泡状にします。この時メスはこの泡の中に産卵しオスは放精します。初めドロドロと柔らかい泡の表面は次第に硬化します。これで中の受精卵は外敵から守られるのです。

孵化するオタマジャクシたちがちゃんと池の中に落ちるよう、卵塊は池の真上に作られます。表面が硬いとオタマジャクシが出て来られないのでは?と心配しないでください。孵化したオタマジャクシたちは自ら酵素を出すことにより、硬くなった卵塊表面を溶かし、ゾロゾロと這い出てきます。直径10-15cmくらいの卵塊の中には300-800個ほどの卵が産みつけられるそうです。(や)

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