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森の科学館の裏の小さな池に張り出したオオモミジの枝に、白い袋のようなものがぶらさがっています(左写真の矢印の先)。モリアオガエルの卵です。
モリアオガエルは森の木の上での生活に適応したカエルで、森の科学館の裏の池では毎年5-6月にかけてこのような卵塊が見られます(中写真)。よく見ると、他にタラヨウの木の枝にも卵塊が付いています。
カエルは水中に産卵するものがほとんどですが、モリアオガエルはこのように水面上の木の枝などに泡状の卵塊を作ることが特徴です。泡の中にある卵から1週間くらいでかえったオタマジャクシは、しばらくすると下の水面に落ちていきます。
モリアオガエル(右写真)は、ニホンアマガエルやシュレーゲルアマガエルよりも大型になります。ニホンアマガエルに比べると目から耳にかけての黒帯模様がないことなどで区別できます。(写:よかは、文:よ)
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