ここから本文です。
日当たりのよい所でごくふつうに見られる黄色い花、キク科ニガナ属のニガナです(左写真)。茎や葉を切ると苦みのある乳液が出ることから名付けられています。
春に咲くキク科の花は黄色が多いような気もします。背の低いものでは、たいへんポピュラーなタンポポの仲間や、ジシバリ、オオジシバリ、やや背の高いものでは、ノゲシ、コウゾリナ、オニタビラコ、ここで紹介するニガナなどがあります。
キク科では、多くの花が集まって「頭花」を形成しています。1個の花に見えるものは1つの「頭花」で、花びらに見えるものは1つの花(小花)です。ニガナは小花(花びらのような小花を舌状花といいます)がふつう5個で、時々6個のものもあります(右写真)。ニガナは上述の他の種に比較して舌状花の数がかなり少ないほうなので、その点に注目すれば見分けるひとつの目安になります。(よ)
Copyright © Forest Research and Management Organization. All rights reserved.