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遠見通りなどでノゲシ(キク科ノゲシ属)が咲いています(左写真)。草丈1mくらいです。いま頃の園内で、ちょっと草丈が高めの黄色い花を付けるキク科の植物には、ノゲシ、コウゾリナ、ニガナ、オニタビラコ、ハハコグサなどがありますが、このノゲシが最も高く育っているようです。
葉の縁には痛そうな棘が見られますが、葉はとても柔らかく、棘もまったく痛くありません(中写真)。葉の基部は2つに分かれて茎を抱き込み、2つに分かれた基部の先は三角形に尖っています。花は多数の舌状花から成り、咲き終わった花の総苞は下部が大きく膨れてきます(右写真)。
アキノノゲシ(キク科アキノノゲシ属)に対して、ノゲシはハルノノゲシと呼ばれることもあります。ノゲシはヨーロッパ原産で、日本には有史以前に入ってきたと考えられています。(よ)
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