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園内の道沿いにたくさん生えているカラムシに、黒と薄緑の斑紋のある綺麗な小型のカミキリが見られます。これはラミーカミキリです。
もともと日本の在来種ではなく、中国~東南アジアにいたものが、食草のラミー(繊維をとる植物,カラムシに近縁)とともに入ったと考えられています。かなり前から西日本に定着していましたが、最近、関東でも定着しています。分布拡大には、幼虫が穿孔した寄主植物の人為移動もあるようです。幼虫はカラムシ、ヤブマオなどイラクサ科またはムクゲの根に近い茎を食べ、根の中で越冬、成虫はカラムシなどの葉を食べます。
外来種なのに、あまり嫌われていないようですが、経済的に重要な被害を出す害虫ではないことに加え、見かけが美しいからかもしれません。(し)
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