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柳沢林道で面白い形をした花が2種類見られます。ウリノキ(左写真)とイタチハギ(右写真)です。
ウリノキ(Alangium platanifolium;ミズキ科)は、標識柱86番近く、下から登っていくと左側にあります。白い棒のような蕾が下がり、開花すると先が割れて花弁が外側に丸まって中から雄しべが見えます。葉も3か所尖った特徴ある形をしています。葉の形が瓜に似ているのでウリノキという名がついたそうです。
イタチハギ(Amorpha fruticosa;マメ科)は、標識柱87番近くの崖の法面(のりめん)にたくさん生えています。黒紫色の花が房状に咲いて、中から黄色い雄しべが顔を出すちょっとグロテスクな花ですが、チョウやハチには好かれているようで、たくさん集まっています。イタチハギは北米メキシコ原産の外来種です。法面にも定着できて窒素固定能力があるため、ひところ法面緑化のために植栽することが流行ったようで、柳沢林道のイタチハギも、多分その頃植えたものが増えたのだろうと思われます。(し)
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