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ヤマボウシの花(5月)

ヤマボウシ第1樹木園の中、および第2樹木園の園路からやや都道寄りの場所に、白い花が見えています。ヤマボウシです。

白く見えるのは正確には総苞片と呼ばれ、花びらではありません。総苞片の中にある黄緑色の球形が、多数の花の集まりです。総苞片は5月始めごろから徐々に大きくなり、最初は小さく緑色で目立ちませんが、大きくなるにつれて色も白くなって目立つようになります。

ヤマボウシはミズキ科サンシュユ属の樹木で、分布は本州から九州にかけての山地(さらに朝鮮半島、中国)。同じ属の近縁種にハナミズキがあり、こちらは北米原産で、街路樹などに多く植えられています。似たような雰囲気の両者ですが、花期はハナミズキが4月下旬頃から、ヤマボウシが5月中旬頃から。総苞片の形はハナミズキでは先端が丸くなっているのに対して、ヤマボウシでは先端が尖っています。(よ)

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