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園内のクサギなどの葉に,白い粉のようなカビが生える病気(うどんこ病)が発生しています。うどんこ病の生えたクサギの葉をよく見ると,黄色の小さな甲虫が付いていることがあります(写真左)。これは,キイロテントウというテントウムシの一種です。テントウムシというと,アブラムシの天敵になっている肉食性のものが多いのですが,その他に植物の葉を食べる草食性,そして何とカビを食べる菌食性の種類もあるのです。うどんこ病菌を食べてくれるので,益虫と言えるかもしれませんが,それでこの病気がなくなるほど大量に食べるわけではありません。
ふと脇を見ると,ヨコヅナサシガメがキイロテントウを捕食していました。ヨコヅナサシガメは,最近このあたりで増えてきた外来種の昆虫です。ストローのような口をもち,色々な昆虫の体液を吸って生きています。カメラを向けるとキイロテントウを口に挿したまま移動していきました(写真右)。(し)
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