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モリアオガエルの卵は木の枝に産みつけられ、それが下の池に落ちて、オタマジャクシは池の中で育ちます。水面の真上にある枝を、高い木の上でうまく選んで産卵しているものだと感心していましたが、時には失敗もあるようです。
左の写真は、池の手前の階段に落ちてしまった卵塊です。まだ落ちてまもないと見えて、黒い小さなオタマジャクシが動いています(中写真)。この直後にかなり大粒の雨がざーっと降って来て、降り続いていました。運悪く池ではないところに落ちてしまったオタマジャクシのうちの一部は、運良く雨に流されて池に入ることができたと思います。
右の写真は、別の卵塊からうまく池に落ちて行くオタマジャクシです(矢印の先)。いろいろな偶然と個体が持つ遺伝的な適応力が重なって、次の世代を形成する個体群が生き残っていくのでしょう。(写:よ、た、文:よ)
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