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更新日:2019年3月5日

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ムラサキシキブ類の花(6月)

ムラサキ園内には,灌木のムラサキシキブ類(ヤブムラサキ(Callicarpa mollis)とムラサキシキブ(Callicarpa japonica),両者の雑種もあり)がよく生えています。いずれも秋に紫色のきれいな実をつけ,シソ科(かつてはクマツヅラ科でした)に属し,対生の葉を持ち(写真中),よく似ています。葉を触ってみると,ヤブムラサキはビロード状の毛が生えていてふかふかの触感ですが,ムラサキシキブの方はざらざらしているので,区別できます。

今はこれらの花の時期です。両者は花も似ていますが,ヤブムラサキは,葉の下側に花が出るので,表からは花は見えにくい(写真左)のに対し,ムラサキシキブは,葉の上側に花が出るので,表からも見えやすい(写真右)点で区別できます。また,花期も前者の方が少し早く5月終わり頃ですが,後者は6月に入ってから咲く傾向にあります。

なお,観賞用には,もっと実付きの良いコムラサキ(Callicarpa dichotoma)という別種がよく栽培されます。(し)

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