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タケニグサ(6月)

タケニグササクラ保存林内など日当たりのよい場所で白い羽毛のような花が咲いています。葉は大きくイチジクのようですが,ケシ科の多年草です。

高さ1-2mで全体に粉白を帯びます。茎の先に大きな円錐花序をつくり、白い花を多数つけます。花には花弁はなく、萼片も開花と同時に落ちます。花弁のように見えるのは雄しべで、糸状の花糸の先に線形の葯を付けます。

茎の中が空洞になっていてタケに似ていることから,あるいは花が終わった後の実の色や付き方がタケの穂に似ているため「竹似草」と呼ばれます。若芽などは山菜のように瑞々しくておいしそうですが,アルカロイドを含み毒草です。欧米ではPlume poppy(羽毛のようなケシ)と呼ばれ観賞用に栽培されています。(や)

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