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ヘクソカズラ(7月)

ヘクソカズラじつに気の毒な名前です。花や葉、果実をもんでやると確かにそのような匂いがするので、やむをえないのかもしれません。でも、そのネーミングのおかげで印象深く、覚えてもらえるのでしょう。

葉は対生で、葉腋から短い集散花序を出し、10数個の灰白色の花をつけます(左写真)。花冠の先は浅く5つに裂け、内側が紅紫色です。花冠の内側の毛が多く、そのため花の中があまりよく見えませんが、花の中から2本の紅紫色の花柱(雌しべの先端)がひょろひょろと出ています(中写真)。雄しべは花冠の中にあり、外側からは見えません。

早く花が咲いたものはもう若い実ができはじめていますが(右写真)、花はこれから9月ごろにかけて咲いていきます。日本全土にごくふつうに分布。(よ)

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