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このごろコナラの木の下に,まだ若いドングリのついた枝がしばしば落ちているのを見かけます(写真上)。どれも枝の断面はきれいで,風で折れたわけではないことがわかります。
これは,ハイイロチョッキリという小さな甲虫の仕業です。その証拠に,これらのドングリの殻斗(帽子)には,必ず点のような小さな傷があります(写真下左)。傷は殻斗を貫通して実にまで達し(写真下中),実を割ってみると,傷の奥に1個の卵が見えます(写真下右)。
幼虫はドングリの中を食べ,成長すると外へ出て土の中で幼虫のまま越冬,その後蛹化して6-7月頃羽化するといわれています。(し)
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