平成27年度トピックス
新品種を開発しました
- 平成28年1月26日に開催された優良品種・技術評価委員会において、東北育種場から申請したマツノザイセンチュウ抵抗性品種6系統、花粉症対策品種2系統、幹重量(二酸化炭素吸収・固定能力)の大きいカラマツ品種6系統が品種として承認されました。これら開発した品種は、今後の東北地方の森林整備のため広く普及を図っていきます。
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マツノザイセンチュウ抵抗性品種
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岩手(東山)アカマツ1号
岩手(東山)アカマツ12号
新潟(上越)アカマツ23号
岩手(滝沢)アカマツ2号
山形(遊佐)クロマツ155号
新潟(村上)クロマツ3号
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花粉症対策品種(少花粉スギ)
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少花粉スギ 精英樹 ケ加美1号
少花粉スギ 精英樹 ケ遠田2号
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幹重量(二酸化炭素吸収・固定能力)の大きいカラマツ品種
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幹重量(二酸化炭素吸収・固定能力)の大きいカラマツ 精英樹 日高5号(支)
幹重量(二酸化炭素吸収・固定能力)の大きいカラマツ 精英樹 後志33号(支)
幹重量(二酸化炭素吸収・固定能力)の大きいカラマツ 精英樹 エ盛岡2号
幹重量(二酸化炭素吸収・固定能力)の大きいカラマツ 精英樹 エ遠野2号
幹重量(二酸化炭素吸収・固定能力)の大きいカラマツ 精英樹 エ中新田3号
幹重量(二酸化炭素吸収・固定能力)の大きいカラマツ 精英樹 岩村田9号
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林木育種推進東北地区技術部会を開催
- 12月16日~17日にかけて、平成27年度林木育種推進東北地区技術部会が東北育種場で開催されました。初日の会議では、スギ雪害抵抗性品種やカラマツ精英樹の次世代化及び同品種からの特定母樹への申請等について東北育種場から説明がありました。また、東北森林管理局から、低コスト林業に向けコンテナ苗の使用を拡大していく方針や、国有林が植栽する苗木について、これまで植栽地の県産苗木としていたものを種苗配布区域の範囲内として「しばり」を無くしていくこと等について情報提供がありました。
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会議の様子
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奇跡の一本松の特徴について勉強会を開催
- 11月13日、高田松原を守る会等が奇跡の一本松(アイノコマツ)の特徴を勉強するため来場しました。
育種場職員からアカマツとクロマツの説明やマツの針葉(樹脂道)による見分け方の判別指導を行いました。参加した方々は有意義な講習会となったと仰っておりました。
滝沢市立一本木小学校の生徒が来場
- 11月6日、滝沢市立一本木小学校の5年生27名が復校教育の一環で奇跡の一本松の後継樹見学のため来場しました。
職員から後継樹の増殖の経緯等について説明を受けたのち後継樹の観察を行いました。生徒達は実際に後継樹に触れ、震災復興の大切さを実感していました。
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職員の説明の様子
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後継樹の見学の様子
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東北育種場公開セミナーを開催
10月29日に、宮城県仙台市において東北育種場公開セミナーを開催しました。
東北育種場では関係機関とともに東日本大震災の津波被害を受けた海岸防災林再生のため農林水産業食品産業科学技術研究推進事業「東北地方海岸林再生に向けたマツノザイセンチュウ抵抗性種苗生産の飛躍的向上」に取り組んでいます。
セミナーでは、これまでの研究で得られた成果や実用化の見込みについて各研究の担当者から発表を行い、傍聴者から多くの質問がありました。
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東北森林管理局 関計画保全部長のあいさつ
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林木育種センター渡邉所長のあいさつ
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林木育種センター東北育種場長の挨拶
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発表者の全体質疑
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一般公開を開催
10月19日、森林総合研究所東北支所において東北支所・東北育種場、盛岡水源林整備事務所合同の一般公開が開催されました。育種場からは、マツノザイセンチュウ抵抗性育種事業、林木ジーンバンク事業を紹介するパネル展示の他、木の実等のクラフトコーナーが出展されました。
我々が取り組んでいる事業・研究について説明を受けたり実際に体験することで、お越しいただいた方々も、より森林を身近に感じていただけたのではないかと思います。
平成27年度東北地区特定母樹等普及促進会議および林業研究・技術開発推進東北ブロック会議育種分科会を開催
9月10日、東北地区特定母樹等普及促進会議(以下、特定母樹等普及促進会議という)および林業研究・技術開発推進東北ブロック会議育種分科会(以下、育種分科会という)が開催されました。
特定母樹等普及促進会議では、平成25年5月に一部改正された間伐特別措置法で農林水産大臣が指定することとなった「特定母樹」について、全国での特定母樹指定状況等について情報提供がありました。
育種分科会では、林木育種推進計画に則った昨年度までの進捗状況について東北育種場から報告等が行われました。また、岩手県からはカラマツ次世代精英樹開発や着花促進技術開発の推進を要望する声があがりました。
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| 会議の様子 |
小学生が復興教育の一環のため来場
- 8月19日、震災復興教育の一環として滝沢市立柳沢小学校の3・4年生13名が来場し、奇跡の一本松の後継樹を見学ました。
生徒達は、奇跡の一本松が増殖されるまでの経緯やその後の管理、後継樹の育成を通じた地元の方々の思いに触れ、また、後継樹を実際に目の当たりにすることで震災復興の大切さを感じているようでした。
また、職員によるマツのつぎ木増殖も行われ、当時、後継樹がどのように増殖されたのか実際に見てもらいました。
中学校の生徒が職場訪問のため来場
- 7月7日、盛岡市立下橋中学校の生徒5名が環境保全に関する職場訪問のため来場しました。
晴天の下、樹高や胸高直径の調査、測桿鎌での採穂、スギのさし木増殖等を行いました。普段の授業では体験できない作業ばかりだったせいか試行錯誤しながらも、積極的に取り組んでいました。
東北育種場では、小・中・高校・大学からの実習や見学を随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。
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バーテックス(樹高の測定機材)の操作
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さし木用の材料収集
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スギのさし木
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マツノザイセンチュウ接種検定を実施
- 7月1日にマツノザイセンチュウ接種検定を行いました。
この接種検定は、マツノザイセンチュウに抵抗性を持つアカマツやクロマツを開発することが目的で、苗木の幹の先端を潰し、体長1mm程度のセンチュウ1万頭が入った溶液をスポイトで注入します。
当日は、約2,500本の苗木に接種しました。枯れずに生き残った苗木のうち、一定の基準を満たした系統がマツノザイセンチュウ抵抗性品種として普及されます。
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幹の先端を潰す作業
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線虫の入った溶液の注入(接種)作業
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接種後のマツの苗木
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平成27年度東北林業試験研究機関連絡協議会林木育種専門部会を開催
- 6月24日~25日にかけて、平成27年度東北林業試験研究機関連絡協議会木育種専門部会が岩手県久慈市・洋野町で開催されました。
24日は、久慈市侍浜の旧カラマツ採種園で現地検討会が行われました。現在、この採種園で種子生産は行われていませんが、近年のカラマツ種苗の需要増加に対応するため、三陸北部森林管理署久慈支署・岩手県・当場の3機関で種苗の安定生産を目指した研究が行われており、現地検討会では採種園で取り組まれている研究について紹介があり活発な質疑応答が行われました。
25日の室内協議では、東北地方の重要な研究課題としてカラマツの着花促進に関する研究や花粉症対策品種の開発に関する研究、海岸防災林の再生・造成に向けた研究等の課題が挙げられました。
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現地検討会の様子
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室内協議の様子
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「柏葉公園のモミ」の後継樹が里帰り
- 青森県七戸町の柏葉公園のモミは推定樹齢約400年、樹高35mを誇る巨樹ですが、5年ほど前の樹勢診断で腐食による幹の空洞化が進んでいることが判明しました。東北育種場は、同町から林木遺伝子銀行110番による後継樹育成の要請を受け、平成23年3月に原木から穂木を採取しつぎ木増殖にとりかかりました。後継樹は順調に生育し、5月29日、同町に里帰りを果たし七戸小学校の敷地内に植栽されました。生徒達は「大切に育てていきたい」と述べていました。
東北育種場では、枯損のおそれ、また伐採される天然記念物など貴重な樹木の後継樹を増殖する無料サービス「林木遺伝子銀行110番」を行っていますのでご相談ください。
岩手大学農学部の実習受け入れ
- 5月28日、岩手大学農学部の学生25名が来場し、森林造成学実習の一環として林木の増殖実習を行いました。学生の皆さんは職員の説明を聞きながら真剣な面持ちでツツジやスギのさし木・つぎ木に取り組んでいました。 東北育種場では、小・中・高校や大学からの実習・見学を受け入れていますので、ご希望の場合はご連絡ください。
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採穂の様子
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増殖実習の説明の様子
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学生たちが行ったさし木とつぎ木
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「江津の庭梅」の後継樹が里帰り
- 秋田県横手市の天然記念物に指定されている「江津の庭梅」は、樹齢約500年を誇る老木でその樹勢に衰えがみらてきたことから、同市大屋地区の住民の要望を受け東北育種場で数本の枝を採取し後継樹の増殖にとりかかりました。その後順調に生育し、4月10日に2本の後継樹が同地区の2軒の民家に里帰りしました。後継樹が植栽された民家の方は「庭梅を次の世代に残すことができて嬉しい。丈夫に育ってほしい」と仰っていました。
東北育種場では、枯損のおそれ、また伐採される天然記念物など貴重な樹木の後継樹を増殖する無料サービス「林木遺伝子銀行110番」を行っていますのでご相談ください。