森林は木材の生産のみならず、生物多様性の保全、国土・水資源の保全、二酸化炭素の吸収といった多面的な機能を持っています。持続可能な森林経営を目指すモントリオール・プロセスでは、これらを基準と指標という方法で観測・評価しようとしています。
森林のそれぞれの機能は、互いに協調的な関係ばかりでなく、両立が難しい関係にあるものもあります。森林の多面的機能を発揮させ、その恵みを享受するためには、それぞれの機能の評価と調和を図りつつ、環境的・経済的・社会的に望ましい森林の最適な取扱方法を見つけだし、それを踏まえた施策を実行する必要があります。