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平成29年2月2日(木)に、東京都江東区の木材会館において、「新品種が産みだす森林の未来」をテーマに、林木育種成果発表会を開催し、都道府県等から、約150名の方にご来場いただきました。
名古屋大学大学院 戸丸信弘教授から「森林の遺伝的管理を考える」の特別講演を、また、静岡県農林技術研究所森林・林業研究センター 山田晋也上席研究員から「静岡県における特定母樹選抜の取組」の特別報告をいただきました。
林木育種センター・育種場からは、平成28年度の開発品種の解説、カラマツ種苗の安定供給に向けた技術開発の取組、爽春と精英樹の交配による新たな無花粉スギ品種開発の取組、有用な樹木の凍結保存技術の開発に向けて、九州のスギ特定母樹とエリートツリーについて等の各研究分野の研究者から8課題について発表しました。
また、質疑応答では、今回開発された「林育不稔1号」の特性やアカマツでの着花促進試験の実施等について、行政の担当者及び都道府県研究機関の研究者から、多くの質問が出され、参加者の林木育種への関心の高さが伝わってきました。
最後に、平成28年度林木育種成果発表会の締めくくりとして、「優良品種等の早期普及に向けた取組」をテーマに当センターの各部長等から、優良品種を早期に普及させるため、品種開発の段階から育苗に至るプロセスにおいて、ネットワークの構築や民間企業との共同研究などに取り組んでいることなどを紹介しました。
国や都道府県、各研究機関・企業等たくさんの方にご来場をいただきましたことに感謝申し上げます。
成果発表会会場の様子 |
質疑の様子 |
林木育種センター各部長等の報告 |
※参加申し込み・お問い合わせ先
〒319−1301 茨城県日立市十王町伊師3809−1
国立研究開発法人 森林総合研究所 林木育種センター
育種企画課 栗田喜則・小野雅子
特別講演 「森林の遺伝的管理を考える」 |
名古屋大学大学院 教授 戸丸 信弘 |
特別報告 「静岡県における特定母樹選抜の取組」 |
静岡県農林技術研究所森林・林業研究センター |
成果発表(林木育種センター・育種場) | |
平成28年度開発品種の解説 | 育種第一課 育種調査役 田村 明 |
カラマツ種苗の安定供給に向けた技術開発の取組 | 育種第一課 課長 高橋 誠 |
爽春と精英樹の交配による新たな無花粉スギ品種開発の取組 | 育種第二課 主任研究員 大平 峰子 |
有用な樹木の凍結保存技術の開発に向けて-種子から冬芽まで- | 保存評価課 研究員 遠藤 圭太 |
ケニアにおける林木育種技術協力 -郷土樹種を対象とした優良種苗の開発に向けた取組- |
海外協力課 主任研究員 宮下 久哉 |
薬用樹木カギカズラの生産効率化手法の開発 | 森林バイオ研究センター 森林バイオ研究室長 谷口 亨 |
東北(第二区)の抵抗性クロマツ採種園におけるジベレリンを用いた着花促進試験 | 東北育種場 主任研究員 玉城 聡 |
九州のスギ特定母樹とエリートツリーについて | 九州育種場 育種研究室長 栗田 学 |
「優良品種等の早期普及に向けた取組」 |
育種部長 星 比呂志 |
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