ダイバーシティ推進室 > 知る > ダイバーシティ推進セミナー > 第48回ダイバーシティ推進セミナー開催報告
更新日:2026年9月25日
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【日時】令和8年9月16日(水曜日)13時15分~15時10分 【内容】第48回ダイバーシティ推進セミナー 【対象】森林研究・整備機構の役職員(非常勤職員を含む) 【会場】森林総合研究所 本館2階 大会議室(Teamsによる中継) 【参加者】会場参加31名、オンライン参加名227名、総数:258名
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司会:久保田ダイバーシティ推進室長
第48回ダイバーシティ推進セミナー「管理職になりたくない人も必見!初めての管理職」が開催されました。
本セミナーでは、岡村利恵氏(埼玉大学ダイバーシティ推進センター准教授)による講演「『管理職になりたい?』を問い直す―これからの管理職のかたち」に続き、森林総合研究所で複数の管理職を経験した小林理事と、森林総合研究所、林木育種センター、森林整備センター、森林保険センターの管理職2年目の職員から、管理職としての経験や学びについて発表がありました。
セミナーの冒頭で、川村理事から昨年度の男女共同参画意識調査の結果を踏まえ、職員の価値観の多様化が進む中でも、組織運営には管理職を担う人材が必要であることが述べられました。また、本セミナーが今後のキャリア形成を考える機会となることへの期待が示されました。
【講師】埼玉大学ダイバーシティ推進センター 准教授 岡村 利恵 氏
近年「管理職になりたくない」と考える人が増加している現状を紹介され、「管理職になりたいか、なりたくないか」という問いそのものを見直す必要があると説明されました。また、人は問い方や置かれた状況によって物事の受け止め方が変化し、認識は経験や教育、周囲の環境によって形成されることが紹介されました。
管理職を敬遠する背景には、長時間労働や責任の重さへの懸念だけでなく、自分らしさを発揮しにくい職場環境、家族的責任との両立への不安、ロールモデルの不足など、多様な要因が存在することが説明されました。また、育児や介護などのケア責任を担う男性が増えている現在、これまで女性が直面してきた課題が男性にも共通する課題となってきていることが示されました。
管理職を対象とした調査結果では、管理職のやりがいとして「自分の能力を発揮できる」「組織やチームに貢献できる」といった回答が多いことが紹介されました。また、リーダーシップについては、生まれ持った素質やカリスマ性よりも、チームの能力を引き出し、メンバーをまとめる力が重視されていることが示されました。近年では、一人のリーダーに依存するのではなく、メンバーそれぞれがリーダーシップを発揮する「シェアドリーダーシップ」の考え方が広がっていることも紹介されました。
さらに、リーダーシップ開発においては、寛容性や多様性を尊重する姿勢などが重要であり、多様な人材を包摂するリーダーシップが求められていることが説明されました。また、「上司が自分に期待してくれている」「ロールモデルとなる上司がいる」と感じている職員ほど、将来の目標や挑戦したいことを持つ傾向があることが紹介され、人材育成における上司の期待や働きかけの重要性についても言及されました。
【講演者】研究担当理事 小林 功 氏
管理職になることで研究とは異なる役割や責任が生じる一方、組織全体を俯瞰する視点が身につき、自身の世界が広がったことが紹介されました。また、管理職には「思ったより豊かな人生が待っているかもしれない」と様々な管理職を経験したからこそのお話が紹介されました。
【講演者】森林総合研究所国際戦略科長 櫃間 岳 氏
管理職では、日常業務は組織的に進められているため、想定外の事態が発生しない限り過度に負担の大きい仕事ばかりではないことが紹介されました。これまでの研究成果は多くの人や組織の支えによって成り立ったものであり、これまで受けた支援への感謝を「恩返し」や「恩送り」として次世代へ還元していくことが、自身の管理職としての考え方であると述べられました。
【講演者】林木育種センター北海道育種場育種課長 福田 陽子 氏
家庭の状況とあわせて経歴のお話がありました。女性管理職のロールモデルが身近に少ない中で、自分に務まるのか不安を感じていたことなど管理職就任時の心境が紹介されました。人事評価など精神的負荷の大きい業務や細かな業務への対応が求められる一方、情報交換の機会や人脈が広がり、組織を客観的に見る視点が得られたことが紹介されました。また、規則正しい生活やリフレッシュを心掛けながら管理職としての職務に取り組んでいることが述べられました。
【講演者】森林整備センター森林管理部財務課長 林田 誠 氏
経歴や現在の業務内容、管理職としての1日の仕事の流れについて紹介がありました。管理職2年目であり、「正直まだよく分からない部分もある」としながらも、管理職を任されたことで視野が広がり、様々な業務に関わる機会が増えたことが紹介されました。また、判断力が養われ、部下や後輩のことを考える立場となったことが述べられました。さらに、管理職も非管理職も日々一生懸命仕事をすることは変わらず、管理職に対してそんなに構える必要はないのではないか、自分なりのやり方で取り組むことが大切であるとのメッセージがありました。
【講演者】森林保険センター保険企画課長 石崎 峰孝 氏
経歴や業務内容、管理職としての経験について紹介がありました。内示を受けた当初は、自身に何ができるのか不安を感じていた一方、管理職になってからは職場全体を見渡す視点が身につき、多様な職員と関わる機会が増えたことが紹介されました。また、人の話をよく聞き、職員の成果を導くことの大切さについて述べられるとともに、管理職は責任を伴うものの、経験や視野が広がり、職員力がアップする貴重な機会であるとのメッセージがありました。
岡村先生からは、職員による経験談は、それぞれ立場や経歴は異なるものの、第1部で紹介した管理職やリーダーシップに関する考え方と共通する点が多く見られたとのコメントがありました。また、各発表からは管理業務の多さや試行錯誤の様子もうかがえた一方で、管理職にはやりがいや達成感といったリワードも重要であるとの考えが示されました。
小平理事からは、第1部の専門的な講演と第2部の管理職経験者による身近な体験談を組み合わせた今回のセミナーは新しい試みであると述べられました。また、管理職の在り方は社会や働き方の変化に応じて変わっていく必要があり、特に女性管理職の登用促進や、多様な働き方に対応した職場づくりが重要であると述べられました。管理職の役割は「決めること」と「決めたことに責任を持つこと」であり、管理職への内示は能力や適性を評価された結果であるため、前向きに受け止めてほしいとのメッセージがありました。
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