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カンヒザクラ

和名:カンヒザクラ
所属:バラ科 サクラ属
学名:Cerasus campanulata (Maxim.) Masam. et Suzuki
特性:落葉亜高木。樹皮は紫褐色であるいは暗褐色で、横に長い皮目がある。葉は楕円形で葉縁に細かい単鋸歯があり、基部は心形あるいは円形。花序は散形状で3~4個の花がつく。花弁は濃紅紫色で5枚、開花時に葉は伸びない。花弁は平開せずに鐘状で下向きに咲く。萼片に鋸歯はなく、苞は小型で早落性。葉柄や花柄、当年性枝は無毛。
分布:中国南部から台湾に分布する。沖縄の石垣島にも自生地があるとされることがあるが、海外から持ち込まれたものが野生化した疑いがある。現在では沖縄本島では広く植栽されている。
用途:沖縄のほか、関東以南の暖地では観賞用に利用されている。
備考:沖縄ではふつうヒカンザクラ(緋寒桜)と呼ばれる。しかし、本州では彼岸桜と紛らわしいので、カンヒザクラ(寒緋桜)と呼ばれている。早咲きで花弁色が濃いことから、これらの特徴をもつ‘寒桜’や‘河津桜’、‘陽光’などの栽培品種の親種として育種に用いられている。
開花時期:1~3月
果実成熟期:3~4月
写真上:
写真下:

カンヒザクラの花

 

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〒860-0862 熊本県熊本市中央区黒髪4-11-16

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