文字サイズ
縮小
標準
拡大
色合い
標準
1
2
3

森林総研トップ

更新日:2025年4月25日

ここから本文です。

クマノザクラ

和名:クマノザクラ
所属:バラ科 サクラ属
学名:Cerasus kumanoensis T.Katsuki
特性:落葉亜高木。枝は細く柔らかく、時に枝垂れる。樹皮は紫褐色あるいは暗褐色で、横に長い皮目がある。葉は長卵形で葉縁に粗い重鋸歯があり、裏面は帯緑色。花序は散房状で2個の花がつく。花弁は白~淡紅色で5枚、開花時にふつう葉は伸びない。萼片にふつう鋸歯はなく、苞はやや大きく倒三角形。葉柄や花柄は無毛。果実は黒熟して、やや甘い。
分布:紀伊半島南部の三重・奈良・和歌山県に分布し、標高0~800mの二次林に多く見られる。標高が低い場所では、シイ・カシ類の常緑樹林中にヤマザクラと混在している。
用途:‘染井吉野’と同じ時期に高い観賞価値をもつ花をつけることから、自生地では‘染井吉野’に代わる観賞木としての利用が始まっている。
備考:2018年に森林総合研究所の勝木博士によって、命名・発表された。カスミザクラに近縁であるが、葉柄や花柄などが無毛などの形態が異なることに加え、開花期がヤマザクラよりも早く、明瞭に区別できることから新種とされた。
開花時期:3月
果実成熟期:5月
写真上:
写真下:

クマノザクラの花

 

お問い合わせ

所属課室:九州支所地域連携推進室

〒860-0862 熊本県熊本市中央区黒髪4-11-16

FAX番号:096-344-5054

Email:kyswebmaster@ml.affrc.go.jp