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イセリヤカイガラムシ(11月)

イセリヤカイガラムシ昭和林道の東屋の近くでイセリアカイガラムシ(Icerya purchasi,別名ワタフキカイガラムシ)がよく見えます。

原産地オーストラリアから各国に侵入して、柑橘等に大きな被害をもたらし、天敵のベダリアテントウ(Rodolia cardinalis)の導入でほとんど被害がなくなったことは、伝統的生物的防除法(侵入害虫に対する天敵導入)の成功例としてよく知られています。日本でもベダリアテントウのおかげで、現在ではこのように細々とした発生で収まっています。

木から剥ぎとって裏側を見ると脚があり、動かしているのがわかります。白い部分は綿状の蝋に包まれた卵のうで、中で孵化した幼虫がうようよしています。この幼虫を見るとアブラムシに近縁の昆虫だと納得します。(し)

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