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ジョウビタキ(11月)

ジョウビタキ夏の間は大陸で繁殖し、日本には冬鳥として全国に渡来します。多摩森林科学園でも秋から春まで見られます。明るく開けた場所が好みで、園内ではサクラ保存林とその周辺の昭和林道や柳沢林道などで、くいやベンチの上などに止まっているのがよく見られます。

「ヒッヒッ」と鳴き、時々「カッカッ」という声も聞こえます。秋に渡って来た時には、なわばり確保のためにもよく鳴いているようです。

雄と雌の違いがわかりやすい鳥です。雄は額から頭部にかけて銀白色、翼は全体に黒みが強くて大きな白班があり、胸や腹のオレンジ色もきれいです(左写真)。黒地に白班で「紋付」を着ているようだと言われます。雌はずっと地味で、翼は淡い茶色で白班も少し小さく、胸や腹のオレンジも淡い色です(右写真)。

それでも、翼の白班がこの鳥の特徴として目立ち、他の鳥との識別には役に立ちます。冬の間は雌雄とも1羽で別々になわばりをもっているようです。(よ)

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