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フウとカエデ(11月)

フウ第1樹木園でフウが色づいています(左写真)。緑から黄色になり、やがて赤に変わっていきます。落葉高木で、育つと高さ20-25mにもなります。

フウは中国中南部や台湾が原産で、日本には江戸時代の享保年間(1716-1735)に伝わり、江戸城と日光に植えられたそうです。現在では公園樹や街路樹として各地に植えられています。

中国名は「楓」と書かれ、カエデと読んでしまいそうですが、日本のカエデ(ムクロジ目ムクロジ科カエデ属)とは全く異なる、ユキノシタ目フウ科フウ属の樹種です。美しい紅葉と掌のような葉の形はカエデに似ていますが、葉の付き方を見ると、カエデの対生に対してフウでは互生です(右写真)。

では、カエデの仲間は中国名ではどのように書かれるのでしょうか。なじみのない字ですが「槭」だそうです。日本語読みでは「シュク」あるいは「スク」となるようです。(写:よ、文よ、し)

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