ここから本文です。
‘十月桜’よりやや遅れて、‘四季桜’が咲いています。八重咲きの‘十月桜’に対して、‘四季桜’は一重咲き、つまり5枚の花弁をもっています。
花びらの付け根の顎筒の形がくびれたつぼ型をしており、エドヒガン(野生種)の影響があることを推測させます。名前のように四季を通じて咲くというわけではありませんが、11-12月と4月上旬に花を咲かせます。江戸後期から各地で広く栽培されている桜です。
DNAを調べてみると、単一のクローンではなく、いくつかの由来の異なるクローンが見られるようです。彼岸通りの標識柱54番の近くの2本は愛知県の小原村に由来する個体、里桜園の標識柱44番の近くにある1本は島根県の巌倉寺に由来する個体で、異なるクローンであることが確かめられています。(よ)
Copyright © Forest Research and Management Organization. All rights reserved.