ここから本文です。
赤い実をつけたヤブコウジが生えています(左写真)。ヤブコウジはサクラソウ科ヤブコウジ属の常緑樹ですが、高さ10-20cmととても小さな木本植物です。国内での分布は北海道・本州・四国・九州で、朝鮮半島や中国にも分布します。
ヤブコウジは、園内では遠見通りや里桜園などの散策路に沿った天然林の縁で、先日紹介したマンリョウと混じって見られますが、ヤブコウジの葉は鋭く尖った鋸歯をもち(右写真)、マンリョウの葉との区別は容易です。
マンリョウ(万両)もサクラソウ科ヤブコウジ属の常緑樹ですが、同じく縁起物のセンリョウ(千両)はセンリョウ科で非常に遠い関係になります。ちなみに、カラタチバナを百両、ヤブコウジを十両と呼ぶことがあります。そうなると、一両と呼ばれる植物もありそうです。(よ)
Copyright © Forest Research and Management Organization. All rights reserved.