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関東地方以南の都市部では、現在最も繁栄しているチョウ。夏から秋に向かってどんどん個体数が増えていき、9月ごろには公園の草地などで見られるチョウの大半はヤマトシジミになってしまう。
幼虫は、カタバミ以外はほぼ食べない。食草が限定されるスペシャリストでも、この種のほかにベニシジミやキタテハなどのように、個体数が多く繁栄している種は意外と多い。人間の居住空間の周辺で雑草化した植物に適応した種は、現在では成功者である。
普段は日当たりの良い草地にすむが、真夏の昼間には林の中を飛んでいることもある。チョウもやはり暑いのだろう。科学園記録種。(た)
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