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キジョランの葉に丸い穴があいていると、つい裏返して、アサギマダラの幼虫を探してみたくなります。
先日(12月後半)は天気のよい暖かい日でした。朝9時53分、キジョランの葉に食べかけのような穴を見つけたので(左写真)裏返してみると、穴から少し離れたところに1匹の幼虫がいました(中写真)。生まれたばかりの幼虫よりはやや大きいので、2齢幼虫ではないかと思います。丸い穴のうち、3分の1ほどの葉がまだ食べ残されています。
翌日の朝9時31分、たまたま同じ場所を通りかかったので、あの幼虫はどうなったかしらと見ましたら、同じ場所で引き続き食事をしています(右写真)。ほぼ1日かかって、丸い穴の面積のうち約4分の1ほどを食べたことになります。冬のある日のほんの1例ですが、1個の穴を何日もかけてゆっくり食べるのだなあ、と実感しました。
観察の際には幼虫をつぶしてしまわないよう注意して、優しく葉柄をもって裏返すようにお願いします。(よ)
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